トレリスのウソとホント
「専任媒介」「一般媒介」の損得を判定する。
昔とは違って、一つのマンションで一生暮らすということは、いまはなくなりました。
家族構成・資金の貯蓄残高・親との住まい方などによって、必ず「住み替え・買い替え」があります。
その場合に問題となるのは、自分の住まいを売るのにはどのようにすれば一番スムーズで、かつ希望の値段で売れるかということです。
一般的には、一社だけに任せる「専任媒介」「専属専任媒介」というものがよい、といわれています。
ですが、私の経験では、現実的に見て「一般媒介」という数社に頼む方法も考えに入れて、それぞれの特長を考えながら「この場合には専任がよい」「この場合には一般がよい」というように、臨機応変に考えていく必要があります。
そこでまず、「専任媒介」ですが、これは買った物件先の業者に売りも任せることで、トラブルが少なくて理想的である、という特長があります。
しかしそれ以外は、概して、なかなか売れないというのが「専任媒介」の欠点ですのでよく研究してください。
より高く、早く売るなら「一般」、買うなら大手の「専任」にしろ。
住宅を売る場合に「どこで売っても構わない」という状況であれば、私は「一般媒介」での売り方を勧めます。
なぜかといいますと、大手の不動産会社ではよく見られる傾向ですが「専任媒介」ですと、いずれにしても自分のところに手数料は入るということで、のんびりを決め込まれる可能性が多いのです。
しかも大企業では「サラリーマン根性」で働いていますから、売るにしても迫力がありません。
それに対して、中堅以下の不動産業者では、大手に勝つために営業マンの給与体系を能力主義の歩合制にしているので、一生懸命な人が多いのです。
私は東急で売れないので中堅の不動産業者にも任せましたが、そうしましたら若い営業マンが顧客リストをめくって案内したので、すぐに決めてしまいました。
しかも、国土法の関係で手続きに時間がかかり、買い主がキャンセルをいいだした時も、粘って契約までこぎつけたのです。
ローンの手続きなど資金繰りや「つなぎ融資」なども、その若い営業マンが実に熱心にやってくれて、そのお陰で中古の一戸建てが、夏の暑い最中にもかかわらず、わずか1ヵ月で売れてしまったではありませんか。
私は、以前、バブルの時にも、マンションの売買をたくさんしましたが、すばやく売ってくれたのは、ほとんど小さな業者か、熱心な営業マンのいる業者です。
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